間質性肺炎は、胸部X線写真上左右の肺に広く影が出現する病気です。すりガラスのような影が特徴です。気管支が20回以上分かれた先にあるぶどうの房状の小さな袋を「肺胞」といいますが、この病気ではこの肺胞の壁が壊れて繊維化し、肺の働きが失われてしまいます。
間質性肺炎の原因は色々で、膠原病、薬剤、じん肺、放射線、ウイルスなどの微生物など多様ですが、原因が分からない物を特に「特発性間質性肺炎」と呼びます。特発性間質性肺炎は今のところ7つの病理組織像に分類されます。臨床から言うと、急性、亜急性、慢性に分かれます。運動時の息切れ、痰をともなわない乾いた咳などを主な症状としますが、急性期では発熱も見られます。
詳しい問診や、身体的な所見に加えて、胸部X線写真や胸部CT検査から間質性肺炎の型を予測し、肺機能検査や運動時の血液中の酸素の量の低下の割合などから病気の勢いを評価したりします。特発性間質性肺炎の分類の中で、最も多いのは特発性肺線維症と呼ばれるものです。50歳以上に多く見られます。少しでもおかしいと思ったら、間質性肺炎の素早い診断を仰ぎましょう。